近畿大学総合社会学部生が総合地球環境学研究所主催イベントに協力 アートとサイエンスを融合した展示から、地球環境について考える

今年2月「科博連サイエンスフェスティバル」で地球研と村松ゼミが出展した里山ブース
今年2月「科博連サイエンスフェスティバル」で地球研と村松ゼミが出展した里山ブース

近畿大学総合社会学部(大阪府東大阪市)総合社会学科社会・マスメディア系専攻教授 村松秀ゼミは、大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合地球環境学研究所(京都府京都市、以下、地球研)が主催するイベント「地球研ミューザゴラ※(展示対話空間)『地球がささやく 地球にささやく』」に協力し、企画・制作を担当しました。本イベントは、令和5年(2023年)9月8日(金)から13日(水)に、国の登録文化財である伝統的町家空間、しまだいギャラリーで開催されます。
※ 展示空間であるミュージアムと、対話・共創の場アゴラを足し合わせた造語

【本件のポイント】
●近畿大学総合社会学部生が、地球研主催イベントに協力、企画・制作を担当
●アートとサイエンスを融合させた展示空間で、来場者が地球環境について対話できるよう工夫
●学生は、人々の心を動かし豊かにする「コトづくり」プロデュースを実社会で実践

【本件の背景】
地球研は、京都市北区にある大学共同利用機関法人で、地球環境問題の根源は人間の文化の問題であると捉え、地球環境に関するさまざまな研究を多彩に展開しています。一方、近畿大学総合社会学部の村松ゼミは、人々の心を動かし豊かにしていく「コトづくり」プロデュースという研究テーマに取り組んでいます。
地球研広報室(岡田小枝子室長)と村松ゼミが共同でコンテンツを制作するのは、令和4年(2022年)11月の「SDGs×ECO FESTIVAL」、令和5年(2023年)2月の「科博連サイエンスフェスティバル」に続き、今回で3度目になります。

【本件の内容】
本イベントでは、写真や映像、音を用いて地球研の研究活動を紹介しながら、未来の世代も豊かな暮らしを享受できるためにはどうしたらよいか、地球の「未来可能性」実現へのヒントを探り、参加者がともに語り合うひとときを提供します。
村松ゼミは、地球研の研究活動を、「地球のささやきをとらえ、探究し、地球にささやき返す」ことと捉え、イベントのテーマを「地球がささやく 地球にささやく」とし、ギャラリー内に「水がささやく」「音がささやく」「共にささやく」の展示空間を制作しました。
「音がささやく」では、京町家の真っ暗な蔵の中で、魚道を通り田んぼへと向かうニゴロブナが跳ねる音など「音のみ」で琵琶湖・野洲川流域の豊かな営みを体感していただきます。「共にささやく」では、ニゴロブナの"年輪"ともいえる、耳石の顕微鏡写真を2メートルに拡大した迫力の展示を行います。さらに、さまざまな樹木の年輪などから気候変動と歴史の関わりをとらえる「気候適応史プロジェクト」に関連した、樹齢846年にも及ぶ木曽ヒノキの巨大な年輪の展示や、江戸時代の飢饉の発生と気候変動の関係についての展示などを行います。また、「ささやきテーブル」というコーナーを用意し、来場者が感じた「地球のささやき」を付箋に書いてもらい、壁に貼って交流する企画も行います。
それぞれの空間で、音や映像、写真、試料などを使って、アートとサイエンスを融合させ、来場者が展示を通じて地球環境について、対話できるよう工夫しています。

【開催概要】
日時    :令和5年(2023年)9月8日(金)~13日(水)10:00~17:30
       ※ 最終日は12:00まで
場所    :しまだいギャラリー ※ 国の登録文化財
       (京都府京都市中京区御池通東洞院西北角、
        京都市営地下鉄東西線・烏丸線「烏丸御池駅」から徒歩約1分)
対象    :一般の方(申込不要、入場無料)
ホームページ:https://www.chikyu.ac.jp/rihn/events/detail/111/
お問合せ  :総合地球環境学研究所 広報室
       TEL(075)707-2450 E-mail:kikaku@chikyu.ac.jp

【参加学生のコメント】
総合社会学部総合社会学科社会・マスメディア系専攻 4年 中山由基(なかやまゆうき)さん
地球にはさまざまな「音」が存在します。それは自然へ誘う音であったり、人間への危険信号であったり。我々が聞いていないだけで、地球は頻繁に私たちに語りかけてきてくれています。
私たちは、そんな世界各地で発生するその地球の「音」を『地球のささやき』と捉え、京町家の中で地球研のそれぞれの研究地点から聞こえてくるささやきを体感できる空間のデザイン・制作に挑戦しました。
そしてその空間が、来場された方々と、国内外のフィールドで『地球のささやき』を直接感じ、地球環境について最先端の研究を進めている地球研の研究者の方々との、地球環境を巡る新たな対話を生み出すアゴラになればと願っています。
是非とも多くの方々に会場へお越しいただき、『地球のささやき』を体感し、共に語らっていただければ幸いです。このような機会を与えてくださった地球研の皆様に、心から感謝いたします。

【関連リンク】
総合社会学部 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀(ムラマツシュウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2784-muramatsu-shu.html

総合社会学部
https://www.kindai.ac.jp/sociology/


AIが記事を作成しています