養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所 はなれ」 6月17日(水)JR東京駅「グランスタ東京」新エリアにオープン!
近畿大学(大阪府東大阪市)と、近畿大学発のベンチャー企業である株式会社アーマリン近大(和歌山県白浜町)は、3店舗目となる養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」を、令和2年(2020年)6月17日(水)にオープンするJR東京駅「グランスタ東京」新エリアに出店します。
店名は「近畿大学水産研究所 はなれ」として、これまでの2店舗と異なり、近畿大学が稚魚まで育て、その後各地の業者が育成した養殖魚「近大生まれの魚」を中心に提供します。また、国際基準の水産エコラベル認証制度「SCSA認証」によって、持続可能で環境に配慮して生産された養殖魚であると証明されたものを積極的に取り扱います。近畿大学は養殖魚専門料理店の運営などを通して養殖魚の価値向上に取り組んできましたが、日本の中心ともいえる東京駅で各地の養殖魚を提供することで、養殖業界全体の活性化と持続可能な水産業の確立に貢献します。
【本件のポイント】
●養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」の3店舗目をJR東京駅構内にオープン
●「近大生まれの魚」を提供し、養殖業界の活性化と持続可能な水産業の確立に貢献
●日本の中心ともいえる東京駅で近畿大学の研究力と日本の養殖魚の魅力を世界に発信
【養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」】
近畿大学と株式会社アーマリン近大は、平成25年(2013年)に養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」を、大阪梅田と東京銀座に出店しました。32年もの年月をかけて世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」など、近畿大学産の養殖魚が味わえる店として話題になり、これまでに大阪・東京を合わせて累計110万人以上の方が来店。開店から6年以上が過ぎた今も、週末の予約がとりにくい人気店となっています。
大学が養殖魚の専門料理店を開店するに至ったのには、「養殖魚の価値の転換」という大きな目標がありました。天然魚ばかりが重視される飲食業界において、徹底した品質管理によって安心・安全で美味しく、さらに持続可能な養殖魚を前面に打ち出した飲食店は珍しく、この店が話題になることで養殖魚の価値が見直されてきました。
【本件の内容】
6月にオープンする養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所 はなれ」では、近畿大学が生産した完全養殖の稚魚を日本各地の養殖業者が育てた「近大生まれの魚」を中心に提供します。
完全養殖とは、人工ふ化した仔魚を親魚まで育ててその親魚から採卵し、人工ふ化させて次の世代を生み出していくもので、天然資源に依存しない持続可能な水産業を確立するには不可欠な技術です。近畿大学はクロマグロ以外にもマダイ、シマアジ、カンパチなどの人工ふ化に成功しており、近畿大学水産養殖種苗センターで稚魚を生産し、株式会社アーマリン近大を通じて16魚種約2500万尾もの養殖用の稚魚を全国の養殖業者に販売しています。新たな店舗で「近大生まれの魚」にフォーカスすることによって、人工種苗を用いた養殖の重要性を伝えるとともに、近大産の養殖魚だけでなく養殖業界全体の活性化をめざします。そうすることで、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)で定められている「海の豊かさを守ろう」の達成にもつながると考えます。
全世界から人々が集まる東京駅で、日本食を通じて近畿大学の研究力と日本の養殖魚の魅力を世界に向けて発信します。
【店舗概要】
店 名:養殖魚専門料理店 近畿大学水産研究所 はなれ
(KINDAI UNIVERSITY AQUACULTURE RESEARCH
INSTITUTE RESTAURANT ANNEX)
開店日 :令和2年(2020年)6月17日(水)
出店場所:JR東京駅「グランスタ東京」新エリア1階
店舗面積:60.2m2(18.2坪)
客席数 :24席
【既存店概要】
〈1号店〉 大阪梅田店(グランフロント大阪)
開店日 :平成25年(2013年)4月26日
出店場所:大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪北館6階
客席数 :98席
〈2号店〉 東京銀座店(銀座コリドー街)
開店日 :平成25年(2013年)12月4日
出店場所:東京都中央区銀座6丁目2番先 東京高速道路山下ビル2階
客席数 :57席
【株式会社アーマリン近大】
所在地 :和歌山県西牟婁郡白浜町1番地5
代表者 :代表取締役社長 逵 浩康(つじ ひろやす)
事業内容:区画漁業権漁場における養殖事業。
マダイ、クロマグロ等の養殖用種苗および成魚、加工品販売。
「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」の経営。
設 立:平成15年(2003年)2月19日
資本金 :5,250万円