豪華客船「飛鳥Ⅱ」で近大マグロの解体ショーや講演を実施 新宮港寄港の際には養殖生簀の特別見学ツアーも!

2022-10-19 14:30
豪華客船「飛鳥Ⅱ」

近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)は、令和4年(2022年)11月3日(木・祝)から11日(金)に催行される飛鳥Ⅱ「のんびり秋旅クルーズ9日間」(運航:郵船クルーズ株式会社)において、近大マグロの解体ショーやお客様への提供、水産研究所長 升間 主計(ますま しゅけい)による講演を行います。また、11月8日(火)に船が新宮港に寄港する際には、水産研究所大島実験場(和歌山県串本町)の近大マグロ養殖生簀に、寄港地観光ツアー(別料金・定員制)として参加者を特別に案内します。
なお、本件は近畿大学と和歌山県新宮市との包括連携協定に基づき、産官学連携の取り組みの一環として実施されます。

【本件のポイント】
●豪華客船「飛鳥Ⅱ」で世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」の解体ショーを実施
●船上で近大マグロの完全養殖について講演し、寄港地観光ツアー(別料金・定員制)では、近大マグロの養殖生簀を特別に案内
●和歌山県新宮市との包括連携協定に基づき、産官学連携の取り組みの一環として実施

【本件の内容】
郵船クルーズ株式会社が運航する豪華客船「飛鳥Ⅱ」の「のんびり秋旅クルーズ9日間」において、完全養殖クロマグロ「近大マグロ」の解体ショーが行われ、お客様に提供されます。「飛鳥Ⅱ」において、近大マグロが提供されるのは今回が初めてです。
また、航海中には近畿大学水産研究所長の升間 主計が、「近大マグロと完全養殖のお話」というテーマで講演を行い、絶対不可能と言われながら32年の年月をかけて世界で初めて完全養殖に成功した近大マグロの誕生秘話や、天然資源を減らさない完全養殖という養殖技術の重要性、SDGs目標の一つである「海の豊かさを守ろう」を達成するために近畿大学がどのような取り組みを行っているかなどについてお話しします。
さらに、船が新宮港に寄港した際には、寄港地観光ツアー(別料金・定員制)参加者を近畿大学水産研究所大島実験場に招待し、近大マグロの生簀を特別に案内して、マグロに給餌する様子などを見学していただきます。
なお、本件は近畿大学と和歌山県新宮市が令和4年(2022年)2月に包括連携協定を結んだことによる取り組みの一環として実施されます。

【実施概要】
ツアー名  :のんびり秋旅クルーズ9日間(運航:郵船クルーズ株式会社)
期間    :令和4年(2022年)11月3日(木・祝)~11日(金) 8泊9日
予約    :受付中(満室になりしだい受付終了)
スケジュール:3日(木・祝)横浜港 出港(17:00)
       5日(土)高松港 入港(16:00)
       6日(日)高松港 出港(17:00)
       7日(月)水産研究所長 升間 主計 講演
            「近大マグロと完全養殖のお話」
       8日(火)新宮港 入港(8:00頃)、出港(17:00頃)
            近大マグロの解体ショー(船内)
            水産研究所大島実験場見学
            (寄港地観光ツアー参加者のみ)
       9日(水)四日市港 入港(8:00)、出港(17:00)
       10日(木)近大マグロ提供予定
       11日(金)横浜港 入港
詳細    :郵船クルーズ株式会社「飛鳥Ⅱ」
       HP(https://www.asukacruise.co.jp/)参照
お問合せ  :郵船クルーズ株式会社 クルーズデスク TEL(045)640-5301

【講師プロフィール】
升間 主計(ますま しゅけい)
所属   :水産研究所 特任教授・所長
学位   :博士(農学)
専門分野 :魚類増養殖学、種苗生産学
研究テーマ:クロマグロ・キハダの親魚養成と成熟・産卵に関する研究

【近大マグロについて】
近畿大学は、昭和45年(1970年)からクロマグロの養殖研究を開始しました。昭和54年(1979年)には飼育管理下における自然産卵および仔魚・稚魚の飼育に世界で初めて成功し、昭和58年(1983年)から11年間、採卵できない時期を乗り越えて研究を続け、平成14年(2002年)に世界で初めてクロマグロの完全養殖を達成しました。平成16年(2004年)から完全養殖クロマグロ「近大マグロ」の市場出荷、平成19年(2007年)には人工種苗(稚魚)の販売を開始しました。
完全養殖達成後は配合飼料による飼育技術の開発に挑戦し、現在はすべてのクロマグロで配合飼料による飼育を実践し、餌についても自然界への依存を少なくする取り組みを進めています。
現代においても、クロマグロの養殖ではほとんど天然稚魚を用いていますが、持続可能な食材への意識の高まりを背景に人工種苗のニーズが高まっており、近畿大学では人工種苗の普及を進めることでSDGsにも貢献しています。

【関連リンク】
水産研究所 特任教授 升間 主計(マスマ シュケイ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2468-masuma-shukei.html

近畿大学水産研究所
https://www.flku.jp/

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