近畿大学水産研究所・農学部 公開講座&近大マグロ試食会「食料生産研究の最前線」

2017-07-11 14:00

近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)、近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、平成29年(2017年)7月22日(土)東京都港区のアジュール竹芝にて、「食料生産研究の最前線」をテーマとした公開講座を開催します。会場では近大マグロの試食会も予定しています。

【講演の内容】
(1)「ゲノム編集によるダブルマッスルマダイの作出」
講師:水産研究所白浜実験場 場長・教授 家戸敬太郎
最近、短期間で品種改良を行うことができる「ゲノム編集」という技術が開発されました。この技術を用い、体内で筋肉が増えすぎるのを抑制する遺伝子の機能を抑えることで、筋肉量が通常の約2倍に育った「ダブルマッスルマダイ」の作出について解説します。

(2)「食糧/エネルギー問題の解決に向けたユーグレナの有効活用」
講師:農学部バイオサイエンス学科 准教授 田茂井政宏
ユーグレナ(ミドリムシ)は、栄養成分を豊富に含むため、食品やサプリメント等として利用されているほか、バイオ燃料としての利用も期待されています。食糧/エネルギー問題の解決に不可欠な資源となり得るユーグレナの有用性をさらに高めるために、我々が取り組んでいる研究について紹介します。

【講演の概要】
■日  時:平成29年(2017年)7月22日(土)13:00~16:00(12:30開場)
■場  所:アジュール竹芝(東京都港区海岸1-11-2)
      (JR山手線・京阪東北線「浜松町駅」北口から徒歩約7分)
■対  象:一般の方(定員先着200人、参加費無料)
■試食会 :講演後、世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」の無料試食会を開催
■申込方法:ホームページ(http://suisan.wbs.co.jp)からお申込み
■お問合せ:「近畿大学水産研究所・農学部公開講座」事務局(和歌山放送内)
      TEL(073)428-1431(代) FAX(073)428-0960

【本件の背景】
近畿大学水産研究所は、平成20年度(2008年度)に文部科学省・グローバルCOEプログラムに採択され、平成25年度(2013年度)末の事後評価で「設定された目標は十分に達成された」との最高評価をいただきました。
このプログラムでは、事業が終了した後も教育研究活動の拠点として、継続して事業を進めることが推奨されているため、本学ではプログラム終了後も和歌山県内で公開講座を行ってきました。今回は、本学の研究成果をより多くの方々に理解していただき、本学の建学の精神である「実学教育」の理念を広めることを目的として、東京で開催します。

【講師プロフィール】
水産研究所白浜実験場
場長・教授 家戸 敬太郎(かと けいたろう)
学  位:博士(農学)
専門分野:水産増殖学
コメント:海水魚の養殖および種苗生産に関係するいろいろな実用的な研究を、遺伝子解析などの手法を用いて行っています。

農学部バイオサイエンス学科 植物分子生理学研究室
准教授 田茂井 政宏(たもい まさひろ)
学  位:博士(農学)
専門分野:植物生理学、植物分子生物学
コメント:植物および藻類の光合成炭素代謝について、その制御機構を中心に研究を行っています。また、遺伝子組換え技術を用いて光合成炭素代謝を改変し、生産性の増大もめざしています。

【関連リンク】
水産研究所 教授 家戸 敬太郎(カト ケイタロウ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/180-kato-keitarou.html

農学部バイオサイエンス学科 准教授 田茂井 政宏(タモイ マサヒロ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/893-tamoi-masahiro.html

マッスルマダイ
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