AIが選ぶ、自分と似た性格の本 話題のSNS書籍診断が進化、読書離れの学生に本を紹介

近畿大学アカデミックシアター(大阪府東大阪市)では、AI(人工知能)がSNSの投稿内容を分析し、その人の「潜在的興味に一番合致する本」を紹介するサービスをWebサイト上で提供しています。その進化版として、SNSから分析したその人の性格と「似た性格の本」をマッチングするスマートフォン用アプリを、平成30年(2018年)3月29日(木)にリリースしました。

【本件のポイント】
●AIによるSNS分析によって、自分と似た性格の本を紹介
●心理学のビッグファイブ理論に基づき、学生と本をマッチング
●読書離れが進むと言われる学生に読書のきっかけを提供

【本件の概要】
平成29年(2017年)6月にリリースした近畿大学アカデミックシアター提供の書籍診断コンテンツは、学生だけでなく一般の方々の間でも話題となり、これまでに約8万人に利用されました。心理学のビッグファイブ理論に基づき、AIがTwitterもしくはFacebookの投稿内容からその人の性格を分析、潜在的興味に一番合致する本を紹介するというものです。
今回リリースするアプリはそれを進化させたもので、AIがSNSから性格を分析し、その人によく似た性格の本を選び出します。近畿大学アカデミックシアター内にある約7万冊の本が対象となり、本のジャンルを指定して検索することもできます。

【スマートフォン用アプリ】
リリース  :平成30年(2018年)3月29日(木)
対 応 O S :iOS、Android
ダウンロード:AppStore、Googleplayでダウンロード可能
価    格:無料
対    象:近大生だけでなくどなたでも利用可能

【利用方法】※以下、近畿大学総務部広報室の公式Twitterアカウントで診断した場合
(1)アプリをダウンロードし、「診断コンテンツ」から「偶発的な本との出会いを体感する」をタップ。
(2)TwitterかFacebookを選んで、自分の性格分析の結果を表示。「適合する本」を診断する。
(3)まずは、「潜在的興味に一番合致する本」が提示される「アプリに診断書籍を登録する」をタップ。
(4)「関連書籍へ」から本の5つの因子のスコアを表示。「検索条件を選択する」から「似た性格の本」を検索
(5)近大の図書スペース「ビブリオシアター」の書棚(ジャンル)を指定して検索することもできる。
(6)ジャンルごとに、複数の「自分と似た性格の本」を検索することができ、新たな本との出会いが生まれる。

【ビッグファイブ理論とは】
現在、性格の特性を表現するモデルでは特性5因子モデルというものがよく使われています。これは、ビッグファイブという5つの性格を表す特性因子で人の性格の特徴を表そうとする考え方で、1980年代にアメリカの心理学者ゴールドバーグ(Goldberg,L.,R.)が指摘して以降注目されはじめました。それら特性因子とは、「開放性」「誠実性」「外向性」「調和性」「神経症傾向」の5つです。

■5因子
<開放性>
因子が表わすもの 想像力、知的好奇心の強さ
関連するワード  創造、想像、知的、教育、研究 など
<誠実性>
因子が表わすもの 達成への意志、責任感の強さ
関連するワード  意志、計画、信義、義務、統制 など
<外向性>
因子が表わすもの 社交性や活動性、積極性
関連するワード  積極、活動、活用、平和、事業 など
<調和性>
因子が表わすもの 利他性と共感性、優しさ
関連するワード  優しさ、利他、システム、社会、控えめ など
<神経症傾向>
因子が表わすもの 不安やストレスの強さ
関連するワード  不安、ストレス、障害、精神、療法 など

アプリ画面イメージ
アプリ画面イメージ

AIが記事を作成しています