近畿大学水産研究所とアーマリン近大が食育推進全国大会に出展 完全養殖クロマグロ「近大マグロ」の卵・ふ化仔魚や交雑魚を展示
近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)と近畿大学発ベンチャー企業の株式会社アーマリン近大(和歌山県白浜町)は、令和6年(2024年)6月1日(土)・2日(日)の2日間、大阪南港ATCホール(大阪府大阪市)で開催される「ワクワクEXPO with第19回食育推進全国大会」にブースを出展し、「近大マグロ」の卵・ふ化仔魚や交雑魚の展示、VR動画による「近大マグロ」イケス内体験を実施します。
【本件のポイント】
●食育推進全国大会に近畿大学水産研究所と株式会社アーマリン近大が出展
●「近大マグロ」の卵・ふ化仔魚の展示、交雑魚の鮮魚展示、VR動画による近大マグロイケス内体験を実施
●近畿大学の研究成果の展示を通じて、持続可能な水産業や養殖・交雑魚の魅力を発信
【本件の内容】
近畿大学水産研究所が平成14年(2002年)に世界で初めて完全養殖を達成したクロマグロ「近大マグロ」の養成は、鹿児島県の奄美大島にある、近畿大学水産研究所奄美実験場(鹿児島県大島郡瀬戸内町)の海上イケスでの採卵から始まります。卵の一部はそのまま奄美実験場の陸上施設に収容し、一部は近畿大学水産研究所大島実験場(和歌山県串本町)に輸送して陸上施設で飼育します。卵は約1mmで、採卵後1日半ほどでふ化が始まります。ふ化した直後の仔魚(マグロの赤ちゃん)はわずか3mm程度で、30日間の陸上飼育で約5cmの大きさに成長し、海上イケスに沖出しされて出荷されるまで約3~4年間養成されます。
食育推進全国大会出展に合わせて、奄美実験場で「近大マグロ」の卵を採卵し、空輸して会場に搬入して生体のまま展示します。展示が始まる時間帯にはほとんどがふ化する見込みで、来場者は卵・ふ化仔魚を顕微鏡で観察することができます。なお、天候都合などで近大マグロの卵が採取できない場合は、ニホンウナギの仔魚・稚魚の生体を展示予定です。
また、近大マグロの稚魚・成魚のイケス内の様子をVR動画で観察できるイケス内体験も実施します。
もう1つの展示として、近年注目されている交雑魚の鮮魚も用意しています。
近畿大学水産研究所では、昭和39年(1964年)から、より育てやすく、より養殖効率がよく、より美味しい魚の養成を目指して、近縁の異なる魚種を交配させてそれぞれの良い部分を遺伝させる「交雑育種」の研究に取り組んでいます。これまでに19種の交雑魚(ハイブリッド魚)の作出に成功し、中でも「ブリヒラ」(ブリ×ヒラマサ)、「クエタマ」(クエ×タマカイ)は産業化にも成功し、市場に流通し始めています。今回は、大学名を冠した「キンダイ」(イシダイ×イシガキダイ)を加えた3種の交雑魚の鮮魚を展示します。
本イベントを通じて、近畿大学水産研究所の研究成果や養殖魚の魅力、持続可能な水産業について発信します。
【イベント概要】
イベント名 :ワクワクEXPO with第19回食育推進全国大会
日時 :令和6年(2024年)6月1日(土)10:00~17:00
令和6年(2024年)6月2日(日)10:00~16:00
場所 :大阪南港ATCホール(大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10、Osaka
Metro四ツ橋線「トレードセンター前駅」から徒歩約5分)
対象 :一般の方(入場無料、事前申込不要)
主催 :農林水産省、大阪府、大阪市、
第19回食育推進全国大会大阪府実行委員会
ホームページ:https://www.wakuwakuexpo-syokuiku-osaka.jp/
お問合せ :株式会社アーマリン近大
TEL(0739)42-4116(平日9:00~17:00)
【関連リンク】
近畿大学水産研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aqua-research/