近大マグロ丼で地域活性化に貢献 福岡県宗像市産米と近大マグロのコラボ丼
近畿大学農学部(奈良県奈良市)では、平成29年(2017年)11月16日(木)、17日(金)に、むなかた産ひのひかりを使用した「金賞健康米」と「近大マグロ」を使用した「近大マグロ丼」(300円・限定800食)を学生向けに提供します。
【本件のポイント】
●農学部が技術協力した「金賞健康米」による「近大マグロ丼」を学生に販売し、宗像(むなかた)市の活性化に貢献
●農学部が研究に携わった「近大マグロ」と併せることで、学生たちに農学部の研究活動への理解を深める
●世界遺産「沖ノ島」に関する展示を通じて沖ノ島に対する学生の知見を身につけてもらう
【本件の概要】
近畿大学農学部は、平成29年(2017年)11月16日(木)、17日(金)に「近大マグロ丼」(300円 限定800食)を学生向けに提供します。学生自治会が中心となり、農学部の研究成果を1つの丼とすることで、農学部でおこなわれている研究活動への理解を深めます。
今回、世界遺産に登録された「沖ノ島」が位置する福岡県宗像市で、むなかた産「ひのひかり」を、農学部が精米法の開発に協力した「金賞健康米」として販売されていることから、学生に研究成果の普及を実感し、地域活性化への貢献をします。
また、販売当日は、世界遺産「沖ノ島」についてのパネル展示を開催し、学生に「海の正倉院」ともいわれる沖ノ島への知見を深める機会を提供します。
■日 時:平成29年(2017年)11月16日(木)、17日(金)11:00~(※売切次第終了)
※11月14日10:30から販売する前売り券との引き換え
■場 所:近畿大学奈良キャンパス 学生食堂Agrie(アグリー)
(奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄駅」からバス約10分)
■メニュー:「近大マグロ丼」 各日400食 300円(税込) ※学生限定販売
【近大マグロについて】
クロマグロは、日本近海で漁獲される最大のマグロで、刺身や寿司をはじめ数多くの料理として提供される重要な食用魚です。近年、国内消費量の増加に加え、海外でもマグロ類の消費が増加したことにより、天然資源の枯渇が危惧されるなか、近畿大学では平成14年(2002年)に世界初の完全養殖に成功しました。
【金賞健康米について】
近畿大学農学部応用生命化学科教授 白坂憲章を中心とするグループが技術協力し、米穀卸売業の幸南食糧株式会社(大阪府松原市)、精米機メーカーの株式会社サタケ(広島県東広島市)と共同開発した新しい精米法を用いた米です。
従来の精米法ではビタミン類やミネラル分などの栄養成分が糠と一緒に取り除かれていましたが、「金賞健康米」は栄養成分を残して精米する新しい技術を開発することによって栄養価を高く保つことに成功しました。当グループは、白米の栄養価を向上させる方法を検討するだけでなく、食品分野での応用例が少ないイメージング質量分析(MALDI-IMS)という手法を用いて栄養素が米のどの部分に分布しているかを明らかにし、栄養成分を豊富に残したまま白い炊きあがりとなる新しい白米の開発に成功しました。
この新しい精米法を用いて、「はえぬき」や「ゆめぴりか」などのブランド米が「金賞健康米」として販売されています。
【関連リンク】
農学部応用生命化学科 教授 白坂 憲章(シラサカ ノリフミ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1058-shirasaka-norifumi.html