「持続可能な開発目標(SDGs)」イベントを開催 基調講演「近大マグロが見た、海の資源と環境問題」
近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和元年(2019年)12月9日(月)~12月13日(金)の間、「SDGs WEEK in KINDAI 2019」と題して「持続可能な開発目標(SDGs※)」をテーマにしたイベントを開催します。初日である12月9日(月)は農学部長 教授 江口 充が基調講演「近大マグロが見た、海の資源と環境問題」を行い、国際社会共通の目標であるSDGsへの理解を深めると共に、SDGsが世界規模で成功するために近畿大学がどのように貢献していくことができるのか文理の垣根を越えて考えていきます。
※SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標
気候変動、まちづくり、資源、エネルギー、生産と消費など、世界共通の17の課題の総称
【本件のポイント】
●“オール近大”として研究・教育・社会貢献を通じ、日本の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献するきっかけとする
●生餌から配合飼料へ切り替えを進め、よりサステナブル(持続可能)な水産業の確立をめざしている「近大マグロ」について貴重講演を実施
●学生、教職員に対し持続可能な開発目標(SDGs)の認知度を上げ、理解を深めてもらう
【本件の内容】
近畿大学は、医学部を含む14学部48学科を擁する総合大学であり、養殖漁業、環境・まちづくり、クリーンエネルギー、次世代農業など数多くの研究や社会貢献を行っています。
また、国際社会に対応できるグローバル人材の育成に向けて国際学部、英語村、インターナショナルセンターの設置といった大学全体のグローバル化も進めています。
今回、農学部長 教授 江口 充の基調講演「近大マグロが見た、海の資源と環境問題」のほか本学教員および学生と企業とのシンポジウム、外部から講師を招いての講演会、学生が企画したワークショップや展示、「持続可能な開発(SDGs)」に対して、これから近畿大学がどのように総合大学の強みを生かして取り組んでいくかを考える場にします。
【「SDGs WEEK in KINDAI 2019」活動概要】
日 時:令和元年(2019年)12月9日(月)~13日(金)
場 所:近畿大学東大阪キャンパス ACADEMIC THEATER 1階実学ホールほか
(東大阪市小若江3-4-1近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対 象:本学学生、教職員
プログラム:SDGs WEEK in KINDAI 2019 「You are a part of the Earth」参照
【基調講演について】
<12月9日(月)>
■開会の挨拶 12:45~ 藤原 尚(副学長 理工学総合研究所長 教授)
■基調講演 15:30~16:30
テーマ :「近大マグロが見た、海の資源と環境問題」
講 師:江口 充(農学部長 教授)
専 門:水族環境学・水質学・海洋環境修復学
研究内容:養殖などの人間活動が海や河川・湖沼に与える影響を水質学、物質循環学、微生物生態学の観点から研究。クロマグロ養殖とサンゴの共存共栄、干潟の水質浄化力、微細藻類と海洋細菌の有効利用など。
【本件の背景】
平成27年(2015年)9月の国連総会で「持続的な開発のための2030アジェンダ」が採択され、2016年-2030年の15年間、世界中の国がそれぞれ努力して達成を目指すべき共通の目標として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を掲げました。前身のミレニアム開発目標が途上国を対象として貧困、保健、教育などの分野に重きを置いた内容であったのに対し、SDGsではそれらのやり残された課題に加えて気候変動、環境、まちづくり、陸・海資源、エネルギー、生産と消費など、先進国に関係と責任がある新しい課題が多く含められていることが特徴です。人類だけでなく、地球上の生物、そして地球そのものの持続可能性を真剣に考える時が来ていること、そして拡大する格差の是正に重点をおいて「誰ひとり残さない」ことの重要性をうたっています。日本では、認知度をあげていくために、企業や自治体の間では徐々にSDGsに関する認識や取り組みが始まっており、外交・国際援助の分野では重要な位置を占めつつあります。
【関連リンク】
農学部 水産学科 教授 江口 充(エグチ ミツル)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/909-eguchi-mitsuru.html
“オール近大”川俣町復興支援プロジェクト
https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/social-activity/earthquake-east-japan/all-kindai/