食品安全工学科が「国際果実野菜年2021」オフィシャルサポーターに! 学生が栄養・機能性・品質保持を学び、情報発信源として貢献

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)食品安全工学科は、果実と野菜を摂ることでもたらされる栄養と健康の利点についての情報発信に協力するとともに、学生が認識を深めることを目的として、国連が定めた「国際果実野菜年2021」(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)のオフィシャルサポーターに就任しました。

【本件のポイント】
●食の安全と機能性を学ぶ食品安全工学科が、IYFV2021オフィシャルサポーターに就任
●学生が食のプロフェッショナルとして、野菜や果実の重要性について情報発信
●学生はグローバルな視点で、果実と野菜の栄養や健康への貢献、フードロスへの認識を深める

【本件の内容】
国連は2021年を「国際果実野菜年(IYFV2021)」と定め、果実と野菜が人間の栄養、食料安全保障、健康、そしてSDGsに果たす重要な役割について、意識啓発を行うための貴重な機会としており、果実や野菜を毎日の食生活に取り入れることの重要性を幅広く周知するため、オフィシャルサポーター制度が設けられています。近畿大学生物理工学部食品安全工学科では、333名の学生が、畑から食卓までの食の安全と機能性について学んでおり、教育研究の内容がIYFV2021の趣旨と一致することから、オフィシャルサポーターに就任しました。学生はグローバルな視点から、果実と野菜が持つ栄養や健康への貢献、フードロスについて認識を深め、果実や野菜を毎日の食生活に取り入れることの重要性を情報発信することで波及効果を生み出します。

【「国際果実野菜年」とは】
2021年を「国際果実野菜年(International Year of Fruits and Vegetables:IYFV2021)」とすることが2019年12月に開催された第74回国連総会にて採択されました。
国連は、果実と野菜が人間の栄養、食料安全保障、健康、そして持続可能な開発目標(SDGs)に果たす重要な役割について、意識啓発を行うための貴重な機会としています。
(農水省HPより)

【「国際果実野菜年」が採択された背景】
国連は、持続可能な開発目標(SDGs)の中で2030年までに飢餓人口をゼロにする目標を掲げていますが、2019年の飢餓人口は6億9,000万人に達し、2020年内にさらに8,300万人~1億3,200万人が飢餓に陥る可能性があると予想しています。(注1)
(最新情報:2020年の飢餓人口は世界人口の約10分の1、最大で8億1,100万人と推計しています。これは2019年と比べて最大で1億6,100万人増加しており、その要因の多くが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるものと見られます。現在の傾向では、2030年までに飢餓をゼロにする目標に対して約6億6,000万人が取り残され、目標達成には至らないと推定しています。(注2))
一方で、1975年以降、世界の肥満人口は約3倍になっており、肥満は先進国及び発展途上国問わず、糖尿病、高血圧、脳卒中、がんなどの生活習慣病の主要な危険因子となっています。(注3)
果実や野菜は食物繊維、ビタミン、ミネラル等を多く含み、生活習慣病を予防するために重要な供給源ですが、先進国でも成人1人当たりの平均摂取量は必要量に達していません。また、世界の果実や野菜の生産量は世界人口を養うだけの量はあるものの、先進国では消費の過程で、発展途上国では流通の過程で、ロス又は廃棄となり食されていません。(注1)
このような状況を背景に、国連は「国際果実野菜年2021」を採択し、果実と野菜の重要性をしってもらうことやロス・廃棄を減らすこと等を目的に様々な周知活動が行われる予定です。

注1:FAO「世界の食料安全保障と栄養の現状2020年報告」
注2:FAO「世界の食料安全保障と栄養の現状2021年報告」
注3:WHO「WHO Fact sheets Detail」
(農水省HPより)

【今後の取り組み】
生物理工学部食品安全工学科では、食の安全性と機能性を中心とした教育・研究を進め、食品衛生管理者、HACCP管理者の資格を得られるカリキュラムを備えています。果実類、野菜類についても、安全性の確保、品質の向上、機能性の解明など多くの研究プロジェクトが進行中です。これらを通じて、個々の学生が食のプロフェッショナルとして、食物、特に野菜や果実の重要性について情報発信し、SDGsに貢献できるような人材育成を行います。これらの取り組みは、オフィシャルサポーターの活動として農水省HP等で紹介されます。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/iyfv.html

【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/


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