手術やヒアルロン酸では美しいバストは手に入らない。女性ホルモンを活性化させる新手法とは?

南クリニック

「美しいバスト」と聞いて、どのようなバストをイメージするでしょうか。

第一条件として、バストのカップサイズをあげる人が多いかもしれません。Cカップ以上、Dカップ以上など、人によって好みの差はあっても、Aカップの小さなバストを美しいと表現する人は少ないでしょう。

では、何カップなら「美しいバスト」と呼べるのでしょうか。

女性と男性でも意見は分かれるところかもしれませんが、あまりにも大きなバストに対しては、美しさやセクシーさを感じるよりも前に、驚きのほうが印象として強くなってしまうかもしれません。

豊胸をしたいと考えている人の中には、どれくらいの大きさにするのがベストなのか悩んでいる人もいるでしょう。今回は、豊胸での「やり過ぎ」を防ぎ、好感度の高いバストをつくる方法を伝授します。

「とにかく大きく!」は過去の豊胸術

豊胸術後に後悔する人が続出している!?

ハリウッド女優や海外の有名モデルの多くが、豊胸術を受けていることは周知の事実です。本人がカミングアウトしているケースも少なくありませんし、インターネットで検索すれば、ビフォアー、アフターの写真を比べてみることは容易です。人によってはAカップの小さなバストから、Eカップくらいのとても大きなバストに変身している人もいます。

ドレスの胸元からあふれんばかりの大きなバスト。スリムなボディに迫力のあるバストが強調されると印象的で、人目をひくのは確かです。

しかし、一方で「大きくし過ぎた」ことを後悔する人も増えてきています。美的な感性から、大きすぎるバストに嫌気がさす人もいますが、重くなり過ぎたバストのせいで、肩や首、背中に痛みを感じるようになったなど、体調の悪化を改善するために、シリコンバッグを抜去する人も続出しています。

谷間より、動きのあるバストがトレンド

実際のところ、2018年頃から、日本でも「盛らないバスト」がトレンドになってきています。「ハンサムバスト」という言葉が注目され、大きさよりも形やバランスを重要視する人が増えてきているのです。

ブラジャーも「寄せて上げる」「谷間をつくる」など、脇や背中の肉をバストに集める機能に優れたものが人気を博していた時代は過ぎ、ノンワイヤーやキャミソールにカップが付属したものが注目されてきています。

着けていて「ラク」ということもありますが、体を締め付けることでリンパの流れが悪くなる、肌を痛める、体の動きを阻害するなどの理由から、ワイヤー入りのブラジャーを敬遠する人が増え、下着メーカーもノンワイヤーでも美しいバストを維持できるタイプの開発に力を注いでいます。ノンワイヤーのブラジャーでは、深い谷間はできませんが、その分、バストの動きがセクシーに映えるとも言われます。

大きさより、形や動きが注目されるようになったバスト。当然、豊胸術でも、単純に大きさを強調するだけでなく、できるだけ自然で、持って生まれたバストに見えることを最優先する患者さんが増えてきています。

美しいバストのポイントは自然なバランスにある

美しいバストの条件はサイズではなく均整

では、実際に美しいバストには、どのような条件が必要なのでしょうか。

《バストの黄金比》

まず、第一に、左右のバストトップと鎖骨の中央を結んだときに「正三角形」ができること。バストの黄金比とも呼ばれているのですが、垂れたバストや、左右のトップが離れたバストになっていないかを確認する重要ポイントになります。

《鎖骨とデコルテ》

バストの膨らみの上部にあたる鎖骨とデコルテは、バストに美しさとセクシーさを与える重要な場所です。理想はふっくらしたデコルテに、鎖骨がしっかり浮き出ていること。バストが垂れ気味の人の場合、服の襟繰り部分にあたるデコルテが削げたように見えてしまいます。また、バスト周辺の筋肉を鍛えていないと、鎖骨やデコルテが映えず、バストの美しさを半減させてしまうことになります。

《バストトップの位置》

上半身の中で、バストがどの位置にあるかは、ボディバランスの美しさを決めるカギとなります。肩のラインとウエストのライン、その真ん中の位置、またはそれより上に、左右のバストトップを結んだラインがきていると均整が取れます。

《アンダーバスト》

バストが下垂していると、アンダーバストとボディの境目がわかりにくくなります。ここから上がバスト、ここから下はボディと、はっきりメリハリがついていることは美しいバストの条件の1つです。

《柔らかさと弾力》

大きさや形のほかに、バストの柔らかさと弾力も大切なポイントです。人工物が入ったバストの場合、固さが目立ち、セクシーな動きを出せないことがあります。弾力は、クーパー靭帯という組織が、バストをしっかり支えているか否かにかかっています。ノーブラで運動をしたり、ナイトブラをつけていなかったり、妊娠や授乳時に適切なブラジャーをつけなかった場合は、弾力を失ってしまうことがあります。

ボリュームはどれくらいあれば合格なのか

以上が、美しいバストの条件です。これらは、適度な運動をして、バランスのとれた食事をし、適切なブラジャーをつけることで維持できるものです。骨格など、個人差があるので、すべてが整うというのは難しいかもしれませんが、エクササイズなどである程度は叶えることのできる部分です。

では、バストの膨らみとしては、どれくらいが理想なのでしょうか。

直立したときに、お腹がバストより前に出ているのは明らかにNGです。太り気味でお腹が出ているのであれば、それに合わせてバストも前方にせり出していないとセクシーには見えません。逆にやせ型や腹部がシェイプされている人は、バストの膨らみがそれほど大きくなくても、全身を見た場合、バランスが悪くなることはありません。

つまり、お腹よりバストのほうが前方に出ていれば、バストの大きさとしては合格なのです。

膨らみは個人の好みではあるけれど……

とはいえ、理想の膨らみとなると、腹部より前に出ているだけでは物足りないと感じる人もいるでしょう。どこまで大きさを求めるかは、個人の好みということになります。

豊胸術を考えているなら、まず、全身とのバランスを考えてみてください。華奢な体型の人が大きなバストになると、重みで姿勢が悪くなったり、首や背中を 痛めたりする ことがあります。また、身長の低い人の場合、バストが大きくなることで太って見えてしまうことがあります。洋服の選び方で見え方は変わってきますが、全身をトータルで見たときに、上半身がふっくら見えてしまう傾向があるのです。

また、ブレザーなどの制服を着る仕事や、いつもスーツを着なければならない職種の人も、バストを大きくし過ぎるのは避けたほうがよいでしょう。ブラウスのボタンがはじけそうなほど大きなバストでは、セクシーですが、洗練された印象とは言えません。豊胸術を受ける際には、美容クリニックに制服を持参し、似合うバストサイズをドクターやカウンセラーと一緒に考えるのがおすすめです。

バストを大きくしたい理由が、パートナーの好みだからという人もいます。愛する気持ちから豊胸へ踏み切るのは素敵なことです。とはいっても、そのパートナーと一生をともにするかどうかは保証できません。パートナーが「できる限り大きいバスト」を望んだとしても、患者さん本人が納得できるサイズまでに抑えておく冷静さは持っておいてほしいものです。

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段階を踏む豊胸術なら、「やり過ぎ」を避けられる

大掛かりで痛みを伴う手術は、一度きりにしたい

パートナーの助言によって、自分で思い描くよりも大きなバストを希望する人もいますが、カウンセリングを受けるうちに、「大きすぎるバスト」を望むようになる人もいます。

そこには、多くの人が受けている豊胸術「シリコンバッグ挿入法」が、メスを使う「意外と大変な手術」であることが起因しています。

カウンセリングを受ける前は、極端に大きくしようとは思っていなかったかもしれません。施術後に、「もう少し大きくしたい」と感じたら「改めて手術を受ければいいや……」くらいに考えている人もいるでしょう。

しかし、いざ手術の説明を受けてみると、全身麻酔を行い、メスで皮膚を数センチ切開し、バスト内部の組織を引きはがし……と、かなり大掛かりな施術であることに気づきます。

術後の痛みが強いことも説明され、どうせやるなら「一度で満足できる大きさに!」と、大きなサイズでオーダーしてしまう人がいるのです。

もちろん、ドクターの側では、その人にフィットするバストサイズを提案します。しかし、患者さんの側に「どうせなら……」という思いが生まれてしまうと、ドクターの言葉が届かなくなってしまうのも事実です。

結果として、自身が想像していたより大きなバストになってしまうことがあるのです。

その上、大きすぎるバストは「つくりもの」と指摘されたり、「顔のイメージと合っていない」「ボディバランスとマッチしていない」と陰で言われてしまったりすることもあります。

脂肪注入法はその都度、2つの施術が必要になる

では、自分の好みのサイズになるまで、段階的にバストを大きくしたい場合にはどうしたら良いのでしょうか。

近年、各美容クリニックが力を入れている「脂肪注入法」なら、少しずつ大きくできるのではないかと考える人もいるでしょう。

しかし、脂肪を採取するには、シリコンバッグ挿入法と同様に、全身麻酔が必要になります。脂肪吸引は太ももやヒップから行いますが、術後の痛みはかなりのものです。個人差はありますが、鎮痛剤を使っても、仕事に行くのが辛いと感じる人もいます。

また、施術のたびに、脂肪吸引と脂肪注入、両方の施術が必要になりますから、金額的な負担も大きくなってしまいます。

「何度も」施術が受けられる豊胸術とは?

段階を経て、バストアップをはかるなら、選択肢は2つです。

1つは「ヒアルロン酸注入法」、もう1つは「成長再生豊胸」です。

ただし、ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまう成分なので、バストの大きさを維持するためには数ヵ月に一度施術を受ける必要があります。しかも、前の施術より大きなバストにするためには、一度に入れるヒアルロン酸の量を徐々に増やしていく必要があります。

一方のパストグロウは「バストを成長させる」という、まったく新しいコンセプトの豊胸術です。バスト内の脂肪の分化と増加を促進し、乳腺を発達させて、まるで思春期の頃のように、バストを成長させるしくみです。

施術方法は注射のみ。施術時間も両胸で15分程度と、ショッピングの合間や仕事帰りに手軽に受けることができます。

注射の中身は、バスト内の成長を促す「成長因子」。もともと、私たちの体が成長 する、あるいは細胞の新陳代謝を行うために、体内に備わっているタンパク質です。ですから、安全ですし、副作用もありません。

数週間、もしくは数ヵ月ごとに注射を続けていくことで、理想のバストの大きさにすることができます。段階的に大きくしていくことで「やり過ぎ」を防ぐことのできる、理想の豊胸術と言えます。

結果として、バレずにバストアップできる

ある日突然「どーん!」と大きくなる豊胸術は古すぎる

成長再生豊胸が他の豊胸術と明らかに違う点は、毎日、少しずつバストがアップしていくところです。患者さん自身のバスト内で、細胞が活性化し、脂肪を増やす。何かを足して大きくする豊胸術では、施術した途端に「どーん!」と大きなバストが完成してしまうので、周囲の人の目にも「バストが突然大きくなった」とバレてしまいます。

成長再生豊胸では、術後すぐは若干の張りがあるものの「突然大きくなる」現象はありません。変化は少しずつ、ゆっくり成長していくので、結果として周囲にバレにくいのです。

もっともナチュラルな豊胸術「成長再生豊胸」

世界中でもっとも多く行われているシリコンバッグ挿入法では、「やり過ぎた」と後悔する人がたくさんいます。脂肪やヒアルロン酸注入法では、欲張ってたくさんの成分を注入したことで、術後に成分が漏れてしまうケースもあります。

そのような点でも、成長再生豊胸は安心・安全な施術です。何かを足すのではなく、自らのバストの成長を待つ。決して「やり過ぎる」ことがないのです。また、バストの形も本来の自身の筋肉や骨格に合った状態で整っていくので、人工的な外見になることもありません。

ナチュラルで段階的にバストを大きく、理想の形に育てる成長再生豊胸は、最前線の豊胸術と言えるでしょう。

南クリニック 院長:南晴洋

京都第二赤十字病院形成外科勤務、大手美容外科院長を経て1997年 南クリニック開業。創業以来、豊胸に力を入れている。注射で豊胸を行う「成長再生豊胸」を海外の学会でも発表。